幼少期に親から教えられた「自分がやられて嫌なことは相手にやってはいけない」
人間関係の基本であり、無難な考え方だと思う
これ自体、全くもって否定するつもりはない
自分も恐らくそう伝えるだろう…
これはあくまでも人間関係の基本という位置づけであり万能ではない
ことビジネスにおいては当てはまらないことが多い
自分がされたら嫌なことでもやった方がいい場合もある
商売の基本は相手が求めていることを提供する、だと思う
需要と供給
例えば美容室でよくある話
美容室では美容師がお客様のヘアケアに責任を持つために厳選してチョイスしているヘアケア商品を扱っている
お客様に合ったヘアケアをアドバイスし、そのツールとして自らが厳選した最適なヘアケア商品をご紹介するのも美容師の職務の一つだ
しかし自分が押し売りをされたような経験(十分な説明とお客様をキレイにしたい!という信念ではなく何らかの強制性で販売しているケース)があるとマイナスのイメージが働き『自分がされて嫌だったからお客様にはしない』と勘違いしてしまうスタッフも少なくない
中にはそういったオススメを嫌がるお客様もいるのは事実
しかしお客様のヘアをキレイにするためには必要不可欠なプロセス
美容室にご来店される大半のお客様はヘアをキレイにしたい!と強く思っている
キレイになるための情報を求めているお客様が大勢いらっしゃる
そんなお客様にとってはサービスに不満を抱いてしまう
はじめは『自分がされたら嫌なこと』というマイナスなイメージでも一生懸命お伝えすればその思いは伝わり、喜んで頂ける
それを体感すれば『自分もやってほしいことに変わる』
逆に…『自分がされたら嬉しことは相手にとっては嬉しこととは限らない』
自分ならこうしてもらえたら嬉しいな、は相手にとってそうでないことが多々ある
この安易な判断が人間関係をカオスに導く
もしかすると『自分がされて嫌なことは相手にやってはいけない』よりもむしろタチの悪いことなのかもしれない
本人に悪気は一切なく不快な思いにさせる可能性があるからだ
自分の軸で考えるのではなく相手の軸で考える
子供の頃はあまり高度なコミニュケーションを取れないため初歩の初歩である自分軸で考える考え方を教わる
それはそれでとても大切なことだし、その段階ではベターだと思う
しかし大人のコミニュケーションになるとそうはいかない
常に
相手は
どう感じるだろう?
どう思っているだろう?
何をしてほしいだろう?
etc…
この“相手が欲していること“をリサーチすることから全ては始まる
自分だったら…
相手は自分ではない
全く別人
自分ではなく他人だから自分だったらは当てはまるはずがない
最近では個別対応という表現をよく耳にする
個別対応の原点が自分軸ではなく相手軸で考えるということ
三つ子の魂百まで
ということわざがある
子供の頃、親に『自分がされて嫌なことは相手にやってはいけない』と刷り込まれた固定観念が抜けきれず、自分軸で物事を考える習慣が染み付いてしまっているケースが多い
どこかのタイミングでこの大人のコミニュケーションを教えてあげられたら…人間関係で思い悩む人が少しは減るかもしれない
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